最大30%割引 10月開始「かながわ鉄道割」って? 京急・小田急など参加 県民以外でもOK

神奈川県は、県内に路線を持つ鉄道事業者が発売する企画きっぷを通常より最大で30%おトクに購入できる周遊観光促進キャンペーン「かながわ鉄道割」を2023年10月1日(日)から期間限定で実施します。

神奈川県が実施する周遊観光促進キャンペーン「かながわ鉄道割」のキービジュアル(画像提供:神奈川県)
神奈川県が実施する周遊観光促進キャンペーン「かながわ鉄道割」のキービジュアル(画像提供:神奈川県)

「みさきまぐろきっぷ」が最大1,120円おトクに

観光で訪れる県外客の誘致や、県民の周遊を促す目的で観光課が実施する事業で、観光地への主要な移動手段である鉄道の利用を補助することで観光振興を図ります。対象となるのは、鉄道乗車券に加えて観光施設やお土産店、飲食店などでのサービスがセットになった、各鉄道事業者が独自に発売している「企画きっぷ」です。

参画する事業者は京浜急行電鉄、箱根登山鉄道、小田急電鉄、江ノ島電鉄、湘南モノレール、東急電鉄の6社です。対象期間は10月1日(日)〜2024年1月31日(水)の3か月間で、スマートフォンなどで各事業者のWebサイトなどから対象のデジタルきっぷを購入すると割引が適用されます。県内・県外在住にかかわらず誰でも利用でき、回数制限もありません。

デジタルきっぷの割引率は、平日出発の場合30%(割引上限額3,000円)、休日出発なら20%(同2,000円)です。一部の事業者では紙のきっぷを購入した場合にも適用され、その場合の割引率は旅行日を問わず一律で10%(同1,000円)となります。発売開始日は商品によって異なり、すでに購入した通常価格のきっぷに対して後から割引を適用することはできません。

京急は、各発駅からの往復乗車券と、三崎・三浦エリアでのお食事券がセットになった「みさきまぐろきっぷ」をはじめ、三浦半島を周遊できるデジタルきっぷをかながわ鉄道割の対象とします。「よこすか満喫きっぷ」「葉山女子旅きっぷ」「三浦半島まるごときっぷ」も対象で、MaaSサイト「三浦COCOON」で10月1日(日)から購入することができます。

品川駅から「みさきまぐろきっぷ」を平日に利用する場合、通常料金(10月1日(日)以降)の3,750円(大人用)が30%引きの2,630円となり、1,120円おトクに購入できます。休日出発の場合は通常3,950円から20%引きの3,160円で、おトク額は790円になります。

(「かながわ鉄道割」の割引額、割引対象となる鉄道事業者と企画きっぷの発売額など詳細は下の図表を参照)

【図表で解説】「かながわ鉄道割」の割引額、割引対象となる鉄道事業者と企画きっぷの発売額

「箱根フリーパス」浮いたお金で特急乗っちゃう?

箱根エリアの乗り物が乗り放題で、店舗の優待サービスも付く「デジタル箱根フリーパス」も割引購入できます。箱根登山鉄道が発売する現地用タイプと、小田急が発売する往復乗車券が付いたタイプのどちらも対象で、MaaSアプリ「EMot」または、チケット購入サイト「EMotオンラインチケット」での発売限定となります。

新宿駅から「2日間有効」のパスを利用する場合、通常価格からの割引額は平日は1,830円、休日なら1,220円で、おトク分を活用してロマンスカーの特急券を別途購入することも可能です(新宿駅〜箱根湯本間片道1,150円:チケットレス特急料金)。小児用や「3日間有効」のパスも割引対象です。

江ノ島エリアで運行する江ノ電と湘南モノレールはともに、沿線で使えるお食事券または施設入場券を1日乗車券にセットした商品を割引販売します。

江ノ電の「のりおりくん付き食べ巡りチケット」「のりおりくん&新江ノ島水族館入場券セット券」は、「EMot」を活用したデジタルきっぷとして提供されます。一方、湘南モノレールの「モノレールdeえのすい」「湘南モノレールくいしんぼうチケット」は、予約サイト「アソビュー!」で購入後、大船駅窓口で紙のチケットに引き換えて利用する形態となります。

東急が発売する、東急線とみなとみらい線の1日乗車券とお食事券がセットになった「横濱中華街 旅グルメきっぷ」にも鉄道割が適用されます。予約サイト「Klook」で10月15日(日)から発売する電子乗車券のみが対象で、このきっぷに限り、割引率は平日・休日とも20%となる予定です。

県では、鉄道割を利用して旅を楽しんだ方向けにスマートフォンで参加できるアンケートを実施します。回答に協力した方の中から抽選で100名に当たる「選べる神奈川県の名産品」のプレゼントも用意されています。

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